NHK BS1スペシャル
“韓国の母”になった日本人 〜朝鮮王朝最後の皇太子妃・李方子〜

 日韓国交正常化50年を迎える今年、歴史の波に翻弄されながらも両国の懸け橋として生きた女性を題材にしたオペラが上演された。主人公は李方子。戦前の皇族に生まれたが、旧大韓帝国の皇太子と結婚。韓国併合の時代、「日本と朝鮮の融和を進める政略結婚」とも言われた。日本の敗戦とともに、二人は地位も財産も失い放り出され、「日本協力者」として韓国へ戻ることを長く拒まれた。その後、方子は韓国で晩年まで障害児教育に力を入れ、「韓国のオモニ(母)」と呼ばれるまでになった。方子を演じるのは、在日コリアン2世のオペラ歌手、チョン・ウォルソン(田月仙)。「方子妃の人生を伝えることで、混迷する日韓関係に風穴をあけたい」という。新資料と数々の証言から李方子の生涯を浮き彫りにする。

Chon Wolson officilal Website www.wolson.com