オペラ「春香」52年ぶりに東京で再公演
2000.04.26 朝鮮日報 (全1555字)
第2次大戦の終戦直後、在日韓国人から委嘱されて日本人作曲家が作曲したオペラ「春香」。1948年11月東京初演直後、在日韓国人社会が在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に分かれ、歴史の中に埋もれてしまったこのオペラが52年ぶりに東京で再び公演される。
日本の『毎日新聞』が22日付の社会面記事で伝えたオペラ「春香」復活の主役は、在日韓国人のソプラノ歌手、田月仙(チョン・ウォルソン、42)さんと日本人作曲家の高木東六(95)さん。2人は日本・韓国・北朝鮮三カ国の友好のために、オペラ「春香」を5月28日、東京のカザルスホールで公演することにした。
高木さんはオペラ「春香」を在日韓国人から委嘱されて作曲、48年東京有楽劇場において東宝交響楽団の演奏で初演した。
7日間で合計14回の公演は成功に終わった演薗繧?kが分断され、在日韓国人社会も分裂、オペラを主導した人々が朝鮮総連に加担して「春香」は忘れられたオペラになった。
「春香」を復活させた田月仙さんは朝鮮総連系の在日韓国人2世で、日本の代表的オペラ団の「二期会」で活躍するプリマドンナ。85年には北朝鮮で金日成主席の前で歌い、ソウルでも
94年「カルメン」
の主役をはじめとして数回のコンサートを行ったcさんは「在日同胞の間で口から口に伝えられているこのオペラをぜひ歌ってみたかった」というcさんは昨年、作曲家の高木さんの作品だけでプログラムが組まれたコンサートに出演して作曲家に気持ちを伝え、高木さんもまた公演をしても構わないと答えたという。
田さんは「春香」リバイバルの舞台に、韓国・日本・北朝鮮の歌手を出演させ、春香を彼女が歌うことにした。初演時とは違い全作品の公演ではなく、ハイライト部分だけをピアノ伴奏でお披露目するu朝鮮幻想」を作曲した知韓派の作曲家である高木さんは公演2部でピアノ伴奏者として参加する予定だ。
朝鮮日報社