2013年 デビュー30周年記念

海峡を越えた歌姫 
田月仙(チョン・ウォルソン)名曲集DVD



全曲 迫真のライブ映像を収録!

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(曲目)

1. 高麗山河わが愛 고려산천 내 사랑

2. イムジン江 임진강
3. 去りゆく船 떠나가는 배
4. 追憶 추억
5. 兄を思う 오빠 생각
6. オペラ「カルメン」ハイライト
7. オペラ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
8. オペラ「ワリー」より「遠いところへ」
9. 川を越え 春が来るように 강건너 봄이오듯
10. つつじの花 진달래꽃
11.鳳仙花 봉선화
11. アリラン 아리랑

歌 田 月仙(チョン・ウォルソン)
  전 월선  Chon Wolson ソプラノ
演奏 朝岡真木子  Asaoka Makiko
 ピアノ ほか

2013年、ソプラノ歌手・田月仙(チョン・ウォルソン)はデビュー30周年を迎えた。
デビュー当初、オペラ主演の舞台で放った眩しいほどのきらめき、そして機会あるごとに祖国への知られざる思いを込めて歌われたコリアの歌に、専門家たちも息を飲んだ。
今回のDVDにはデビュー当時から現在にいたるまで、日本に朝鮮半島の歌を紹介してきた彼女ならではの歌声が、迫真のライブ映像とともに収められている。
2006年、月仙は自らの半生、そして歴史に翻弄された音楽家たちの運命を一冊の本「海峡のアリア」を書き上げノンフィクション優秀賞を受賞した。この頃から月仙の歌には、円熟味だけでなく伝道師としての使命感とでもいうか、より強い意志の力が込められるようになったと思う。それは南北分断によって呻吟する民衆の姿を歌ったものであり、引き裂かれた人々の平和への祈りを込めた叫びでもある。今でもリサイタル会場には熱烈なファンが集い、その歌声に涙を流し聞き入る光景が見られる。
しかし、一方で田月仙のオペラ歌手としての並ならぬ力量を余すところなく示したルーマニア国立歌劇場での「カルメン」公演の映像は、ファンにとっても貴重な記録になるだろう。

とかく在日コリアンとしての波乱な人生とそれを物語る歌声に焦点が集まりがちだが、オペラ公演での月仙は、舞台人としての天性の才能にあふれきらりと輝いている。世界各国でのスタンディングオベイションがそれを物語っている。
月仙の全身で歌われる歌。存在をさらし、存在を賭けて歌われる歌。みなぎる濃密な情念。それは生の舞台を見るのがもっとも迫力を持って聞き手の心を鷲づかみにする。今回のDVDではCDには収まりきれない月仙の情熱と魂を揺さぶる歌声、その凛とした舞台姿が収められており、歌に込められた思いをより深く感じていただけると思う。


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3000円 希望者は田月仙の直筆サイン入り(※時間がかかる場合があります)


1 高麗山河わが愛

고려산천 내 사랑

作詞作曲 盧光郁(ノ・グァンウク)

南であれ北であれ
いずこに住もうと
皆同じ 愛する兄弟ではないか

東や西
いずこに住もうと
皆同じ 懐かしい姉妹ではないか

山も高く 水も清い
美しい高麗山河
わが国 わが愛よ

 

2 懐かしい金剛山

그리운 금강산

作曲 崔永燮

韓国歌曲のなかで最も人気のある歌の一つ。金剛山は朝鮮民族の誇る名勝地。しかし現在は分断された半島の北朝鮮の領土。韓国人にとって金剛山は死ぬ前に一度は行ってみたい場所であった…。

한국 가곡 중 가장 인기있는 노래 중 하나. 금강산은 조선 민족의 자랑 명승지. 그러나 현재는 분단 된 한반도의 북한 영토. 한국인에게 금강산 죽기 전에 한 번은 가고 싶은 장소였다 ....

 

 

3 イムジン江

임진강

作曲 朴世泳 作詞 高宗漢

行進曲のような歌が多いとイメージされる北朝鮮の歌だが、実はメロディの美しい歌が多い。中でもこの歌は朝鮮戦争が終わって間もない頃に作られた名曲の1つ。「イムジン江(臨津江)」は北と南の間流れる川。韓国では「イムジン江」と発音が違う。歌詞は北朝鮮から見たら38度線の向こう側である臨津江に行きたい(帰りたい)という内容で分断によって親兄弟も自由に会うことができない気持ちを歌った歌である。「懐かしい金剛山」と逆である。「イムジンガン」「リムジンガン」「イムジン河」「リムジン河」など様々な呼び方で歌われている。田月仙は学生時代からこの歌を歌い、1983年のデビューリサイタル以来、イムジン江を様々な公演で歌い続けてきた。1997年にはまだ北朝鮮の歌が禁止されていた韓国でこの歌を歌った。

행진곡 같은 노래가 많다고 연상되는 북한의 노래이지만, 실은 멜로디의 아름다운 노래가 많다. 특히이 노래는 한국 전쟁이 끝나고 얼마되지 않은 무렵에 만들어진 명곡 중 하나. '임진강'은 북과 남 사이 흐르는 강. 한국에서는 '임진강'와 발음이 다르다. 가사는 북한에서 보면 38 선 너머 인 임진강 가고 싶어 (돌아가고 싶다)라는 내용으로 분단에 의해 부모 형제도 자유롭게 만날 수없는 기분을 부른 노래이다. "그리운 금강산"과 반대이다. 「임진강」 「리무진 암」 「임진강」 「리무진 강 '등 다양한 호칭으로 불려지고있다. 전월선은 학창 시절부터이 노래를 1983 년 데뷔 리사이틀 이후 임진강을 다양한 공연으로 계속 노래 해왔다. 1997 년에는 아직 북한의 노래가 금지 된 한국에서이 노래를 불렀다.

 

 

4 去りゆく船

떠나가는 배

5 兄を思う

오빠 생각

6 オペラ「カルメン」ハイライト
"Carmen"

Liberto by Henri Meilhac, Ludovic Halevy
Music by Georges Bizet

7 オペラ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
Un bel di vedremo from "Madame Butterfly"

8 オペラ「ワリー」より「遠いところへ」
Ebben ne andro lontana from "La Wally"

Luigi Illica
Alfredo Catalani

9 川を越え 春が来るように

강건너 봄이오듯

ソン・ギルチャ 作詞
イム・グンス 作曲

 

10 つつじの花

진달래꽃

11 鳳仙花

봉선화

作曲 洪蘭坡 作詞 金享俊

日本植民地時代に作曲された朝鮮最初の芸術歌曲。見た目は可憐だが、熟すると実を破裂させ種子を四方に飛び散らせる鳳仙花は日本の侵略への抵抗精神の象徴だった。田月仙はオリジナルの9/8拍子で歌っている

일제 강점기에 작곡 된 조선 최초의 예술 가곡. 외형은 가련하지만 장성한 즉 열매를 파열시켜 종자를 사방에 흩날하는 봉선화는 일본의 침략에 대한 저항 정신의 상징이었다. 전월선은 원래의 9/8 박자로 노래

 

12 アリラン

아리랑

コリア民謡

朝鮮民族のシンボル「アリラン」、朝鮮半島のどの地方と言ってもよい程、その土地独自のアリランがあり、それぞれ歌詞も旋律も異なっている。「アリラン」の語源も様々な説がある。田月仙(チョン・ウォルソン)は本場韓国を代表する歌曲番組MBC「歌曲の夕べ(歌曲の夜)」に日本から唯一二度出場し、アリランを歌い感動を呼んだ。

조선 민족의 상징 '아리랑'한반도의 어느 지방이라고해도 좋을만큼 그 토지 자체의 아리랑이 각각 가사도 멜로디도 다르다. '아리랑'의 어원도 다양한 설이있다. 전월선은 본고장 한국을 대표하는 가곡 프로그램 MBC '가곡의 밤 "일본에서 유일한 두 번 출전 해 아리랑을 부르며 감동을 불렀다.

 

海峡を越えた板姫・田月仙と海峡のアリア



田月仙はデビュー以来30年にわたり、オペラの舞台に立ち続けるとともに日本に朝鮮半島の歌を紹介してきた。
 デビュー当初、オペラ主演の舞台で放った眩しいほどのきらめき、そして機会あるごとに祖国への知られざる思いを胸に歌われたコリアの歌の数々に、専門家たちは息を飲んだ。
 そして現在もサイタル会場には、日本人や在日韓国人などを含め毎回訪れる熱烈なファンが集い、涙して歌を聞き入る光景が見られる
 田月仙は「歌探し」という独特な方法で歴史や海峡に埋もれた歌を探し出し、関係者の話を聞き取り、歌に込められた人々の気持ちに思いをはせ、それを再び自らの解釈で歌う。
 彼女が「歌探し」に本格的に取り組むようになったきっかけは、アメリカで生まれた「高麗山河わが愛」との出会い、
韓国での日本文化開放政策に揺れた「夜明けの歌事件」、そして最愛なる母との死別だった。
2006年、月仙は自らの半生、そして歴史に翻弄された音楽家たちの運命を一冊の本に書き上げた。
日本と朝鮮半島の狭間に生きる人々と自身の思いを赤裸々にしたためたこの本は「海峡のアリア」(小学館)としてノンフィクション優秀賞を受賞。内外に大きな反響を呼び起こした。この頃から月仙の歌には、円熟味だけでなく伝道師としての使命感とでもいうか、より強い意志の力が込められるようになったと思う。
 その後も月仙は、日韓の音楽交流史100年を取材した「禁じられた歌」(中央公論新社)、流行のK-POPと日本の歌の深い関係を取り上げた「K-POP遙かなる記憶」(小学館)などたてつづけに執筆し、歌の背景にある両国の歴史を浮かび上がらせてきた。通常は口が重い歴史の証人たちも、日韓朝の狭間で生きる彼女には本音を語った。田月仙は今では日韓の音楽研究家としても他者の追随を許さない。
月仙の全身で歌われる歌。存在をさらし、存在を賭けて歌われる歌。みなぎる濃密な情念。それは生の舞台で聞くのがもっとも迫力を持って聞く手の心を鷲づかみにする。今回のアルバムも『海峡のアリア』『禁じられた歌』『K-POP遙かなる記憶』など田月仙の著書と併せて聞くと、その歌に込められた思いをより深く感じていただけると思う。

 

Chon Wolson officilal Website www.wolson.com

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